エゾシカによる農林業被害や交通事故、鉄道の運行障害などは社会問題になっており、北海道ではエゾシカ管理計画に則り適正生息数まで捕獲を進めるとされています。

捕獲個体については、第一に有効活用を目的に食材やペットフード、革製品への加工により利活効果が期待されています。

しかし、これらの有効活用後の残滓（個体重量の70％程度）や有効活用に適さない高温期の個体処理については、全国・全道規模において効果的な方法が提案されていないのが現状です。

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エスパス菌を用いた減容化処理

微生物の集合体を用いて、細胞・組織・器官を構成する有機質を高分子から低分子へ順次分解し、水や炭酸ガス・窒素ガスなどに気化させ、無機物残渣のみが残る状態まで減容化します。
※堆肥としては利用できません

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導入のメリット

処分料の低コスト化

微生物が持つ有機分解能力を利用することにより、残滓の減容化を行います。
年に数回土状化した残渣や細かくなったチップを処理します。
この為、個体ごとの焼却処分料は発生いたしません。
大量に燃料を消費しての焼却、死亡家畜処理施設での高額な処理料を抑えることができます。

簡易施設での作業が可能

菌床（木材チップ）スペース、菌床の攪拌車両の切り返しスペースが必要になります。
施設が簡易的で済むため、DHハウスや堆肥舎を利用している市町村が多く、離農地の堆肥舎を再利用している町も
あります。

※興部町処理施設

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エゾシカ残滓処理システム導入施設

株式会社 HMエスパス　千歳美々廃棄物処理センター　（平成26年9月開始）

北海道 千歳市

興 部 町　（平成23年8月開始）

北海道 紋別郡 興部町

津 別 町　（平成24年8月開始）

北海道 津別町

浜 頓 別 町　（平成24年8月開始）

北海道 枝幸郡 浜頓別町

滝 上 町　（平成24年11月開始）

北海道 紋別郡 滝上町

西 興 部 村　（平成24年12月開始）

北海道 紋別郡 西興部村

雄 武 町　（平成25年1月開始）

北海道 紋別郡 雄武町

中 頓 別 町　（平成27年2月開始）

北海道 枝幸郡 中頓別町

芽 室 町　（平成27年9月開始）

北海道 河西郡 芽室町

深 川 市　（平成31年4月開始）

北海道 深川市

浦 臼 町　（令和元年10月開始）

北海道 樺戸郡 浦臼町